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COLUMN 馬場園芸コラム

海外視察 in ベトナム

こんにちは。三右エ門の馬場です。
実は今この記事を書いているのはベトナムです。私は今ベトナムの首都ハノイにいます。

近年、外国人労働者を日本でも多く見るようになりました。今回は外国人実習生がどのようにして日本に入ってくるのかを視察してくることが目的で現地に来ています。

私を現地で案内してくださったのは、現地の送り出し機関の方々。日本へいく実習生の方々を教育する学校のような施設です。

ハノイの平均月収は約3万円。日本へ来る目的は、家族を楽にしたいという思いが一番多いようです。日本の企業との面談をし、合格した人は、送り出し機関の学校でみっちり3ヶ月、日本の企業で働くための教育を受けます。「報連相」や「5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」、そして仕事や日常生活ができるレベルの日本語の習得です。

学校の教育はとても厳しいです。相当の意思がなければ3ヶ月間もたないと感じました。時間を守ることやルールを守ること、挨拶をすること。当たり前のようですが、当たり前ではありません。

ベトナムに来て文化の違いを肌で感じています。特に、交通ルールの守らなさには驚きです(笑)。みんながいい感じに適当に車やバイクを走らせています。川の流れのように(笑)

道路を渡る時は走ってはいけないと現地ガイドに言われました。理由は「運転者が歩行者の動きがわからなくてひかれてしまう」からだそうです。日本人はルールをしっかり守っていてすごいと言っていました。他国に来ると日本の当たり前が当たり前ではないことに気が付かされます。

最後に、日本企業で働くことが決まっている女性の方の自己紹介を聞いた時のことです。28歳の彼女は夫と子供がいるそうです。家族を楽にするために、まだ幼い子供を家族に託し、自分は3年間日本で働くそうです。笑顔で話す彼女。

当たり前など何一つない、今ある環境すべて有難いことなんだと思いました。

家族を残し、日本で働くこと。少子高齢化で人手不足が進む日本には、外国人実習生の力は不可欠です。私は今回の視察で、背景を知ることができて本当によかったと思っています。そして、「家族を楽にしたい」という想いに強く共感し、自分たちに何ができるのかを改めて考えています。