こんにちは。三右エ門の馬場です。
岩手は春先から雨が少なく、各地で水不足の影響の声がちらほら聞こえてきています。
田んぼに水が来なくて、田んぼがひび割れているなんていう悲痛な農家の声を聞くと他人事ではなく、心苦しく思います。
瑞穂の国と言われた日本ですが、田んぼでお米が作れることもまた、当たり前ではないと痛感しています。
さて、よく商品のパンフレットなどを見ていると「真心込めて」というフレーズをよく見ます。私たちもよく使っています。
一つ一つの商品に、食べた時に喜んでほしいという想いを込めています。
お客様が私たちの野菜やお米を食べたときに、「美味しい」と笑顔になっている様子をゴールに設定して、畑の土づくりからゴールに向かってデザインし、作業を進めていきます。
私たちは、今年から特別なカボチャの栽培に挑戦しています。
1つの株に1つしか実を成らせない「一果どり」と呼ばれる栽培方法です。カボチャはほっておけば何個も実をつけます。
この栽培方法では、いっぱい出てくる脇枝を一つ一つ取り除き、1つの枝だけ残し、1つの実に栄養が集中するようにしていきます。
その結果、そのカボチャに全ての栄養が集中し、とってもホクホクで甘いカボチャになります。
言うのは簡単なのですが、すごく手間のかかる作業です。
カボチャ一つ一つをよく観察し、「ここの枝切ってもいい」とカボチャに語りかけながら剪定をしていきます。
剪定が終わってスッキリしたカボチャの姿を見ていると、カボチャがすごく愛おしくなってきました。
真心込めるってこういうことかもなって思えた瞬間でした。
食べる人の笑顔や感動して喜んでいる様子を考え、目の前のカボチャに愛情を注ぐ。
愛情も大事な肥料かもしれませんね。
カボチャがとっても愛おしくなった話でした。「一果どり」のカボチャは8月15日頃から出荷予定です。


