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COLUMN 馬場園芸コラム

ホワイトアスパラハンター

ホワイトアスパラハンター
 
2021年11月21日に、岩手県二戸市の浄法寺運動公園を会場に
ホワイトアスパラハンターが開催されました。
 
このイベントは、アスパラ畑から最高の一株を探し出し、
その場でホワイトアスパラ栽培キットに植え替えて持ち帰り、
自宅で大切に育て上げ、最高のホワイトアスパラを収穫するというイベントです。
 
200人を超えるお客様にお集まりいただき、イベントは大盛況でした。
 
最も遠くからお越しいただいたお客様は、東京都の方でした。
 
そのお客様は、昨年度にホワイトアスパラ栽培キットと
冬採りホワイトアスパラ「白い果実」を購入いただき
感動したことを覚えており、参加を決めたそうです。
このようなお話を聞けるのは、生産者として何よりも嬉しい瞬間です。
 
イベントは、午前の部と午後の部の2回に分けて実施され、
それぞれ約2時間かけて最高のホワイトアスパラ栽培キットを作りました。
 
大まかなイベントの内容を、順を追って見ていきましょう。

 

0.来場者に「白い果実の秘伝の書」を配布

前日までの雨が上がり、雲の間から太陽が見え隠れする空模様の中
参加者の皆さんが駐車場から歩いて会場に向かってきます。
 

 
会場の入り口では、スタッフが参加者の皆さんに
イベントに参加した人しか手にすることができない
「白い果実の秘伝の書」を配布しました。
 

1.イベントがスタート!

 
浄法寺運動公園の中にある野球グラウンドを会場に、
代表の馬場を取り囲む形でオリエンテーションを行いました。

 
オリエンテーションでは、代表の馬場が
寒い中ご参加いただいたお礼とタイムスケジュールの説明、
浄法寺町でホワイトアスパラを作ることになったきっかけや、
地元に対する想いなどを語りました。
 

2.森の中を歩いて畑に移動

 
オリエンテーション会場から、
浄法寺運動公園に隣接するアスパラ畑まで、
代表の馬場を先頭に、参加者全員で山道を歩いて移動しました。

 
急な勾配や険しい山道など、普段通ることのない場所を通るときには
参加者の皆さんのワクワクする気持ちが、私たちまで伝わってくるようでした。
 

3.アスパラ畑の中から「白い果実」の秘密を解説

 
アスパラ畑の中に代表の馬場が入り、参加者の皆さんが取り囲む形で
「白い果実」の秘密について解説を行いました。

 
解説の途中には、畑のアスパラに関するクイズを出したり、
トラクターに取り付けたアスパラ掘り取り機の実演などを行い
会場からは「おぉ~」という驚きの声が上がっていました。

 
解説の最後には、代表の馬場が
「土と命は繋がっている。私たちの体は食べた物からできている。
野菜たちもまた、土から吸い上げた栄養素からできている。」
「アメリカの研究結果では、現在の野菜は50年前の野菜に比べて栄養が8分の1しか含まれていないという研究結果が報告されている。
これは、化学肥料を使って安く大量に野菜を作ってきた結果であり、危機感を持っている」
「食品を選択するときは、自分や家族の体をつくっていると思って、
作り手のこだわりや想いが感じられるようなものを選択してほしい。
その選択が、食の選択の質を高め、人生の質を高めることにもつながる。」
という、熱いメッセージを伝えました。
 

4.畑の中から最高の一株を見つけ出す

 
待ちに待った、ホワイトアスパラハンターの始まりです。
参加者の皆さんが一斉に畑の中に入り、約1000株あるアスパラ株の中から
思い思いの方法で最高の一株を探していきます。

 
代表の馬場より、最高の一株を見つけ出すヒントが3つ与えられました。
 
ヒント① 生えていた茎の本数と太さ
 

 
ヒント② 根っこの大きさと重さ
 

ヒント③ 根っこの糖度
 

 
ヒント①と②については、畑で実際に株を見て判断します。
ヒント③については、糖度計という機器を使って計測します。

糖度計は、イベント内で1組2回まで使用可能というルールで進行しました。
 
また、「根っこの糖度ナンバーワン決定戦」を同時開催することも発表されました。
 

5.根っこの糖度ナンバーワン決定戦を開催

与えられたヒントをもとに、これだ!という株を見つけた参加者の皆さんは
最高の一株を見つけ出すヒントの最後の一つ、糖度の計測会場へ向かいます。
 
スタッフから糖度計の使い方のレクチャーを受けながら
見つけてきた株の糖度を計っていきます。
 
1回目で、かなりの糖度を持つ株を見つけられた方がいる一方で、
思ったよりも糖度が低く、再チャレンジしに行く方もおり、
会場内は、終始にぎやかな雰囲気でイベントが進みました。
 
参加者の皆さんは、2回ある計測のチャンスを最大限に生かし
根っこの糖度ナンバーワン決定戦にエントリーしました。
 
根っこの糖度ナンバーワン決定戦の結果が気になりつつも、次の会場へ向かいます。
 
 

6.「白い果実」のポタージュで冷えた体を温める

 
3つのヒントを駆使して最高の一株を見つけ出した参加者の皆さんは、
株が入った袋を大事に抱えながら、栽培キットの作成会場に向かいます。

 
栽培キット作成会場に向かう途中では「白い果実」のポタージュがふるまわれ
イベント開始から1時間余り経ち、冷え切った体に染み渡るポタージュの味に
会場内には「美味しい~」の声が響き渡っていました。
 
このポタージュは三右エ門の自社農産物加工場「フィールドキッチン」で製造されたものです。
自家製のブイヨンは、地元の銘柄鶏「さわやか あべどり」の鶏ガラに野菜を加え
化学調味料を一切使用せずに製造しています。
 
レシピは、東京にあるイタリアンレストラン「リストランテ アドジ」の
礒田伸一シェフが監修しており、「白い果実」がしっかりと感じられる味に仕上がっています。

 

7.達人の解説を受けながら栽培キットを作成

 
栽培キット作成会場に到着した参加者の皆さんは、
スタッフからキット作成に必要な鉢と土を受け取り、
代表の馬場を取り囲むように集まります。
農場長の船山が自ら栽培キットの作成を実演。
 

 
ここからは、代表の馬場の解説を聞きながら、
参加者全員で最高の栽培キットを作っていきます。
スタッフのサポートを受けながらも自分で作り上げた栽培キットに
参加者の皆さんは、充実した表情を浮かべていました。
 
その後の質問コーナーでは、
・どうしたら太いアスパラが生えてくるのか
・栽培キットを長く楽しむにはどうしたらよいか
・来年も収穫することができるのか
といった質問が投げかけられ、代表の馬場が一つ一つ回答していきました。
 
講習終了後、参加者全員に、白い果実公式アンバサダー認定書を授与させていただきました。
 

8.根っこの糖度ナンバーワン決定戦優勝者を表彰

 
2時間余りのイベントの最後を飾るのは、
根っこの糖度ナンバーワン決定戦優勝者の発表です。
 
優勝者の名前と糖度が記載された表彰状が、代表の馬場に手渡されます。

 
代表の馬場が声高らかに表彰状を読み上げると、
会場内からは優勝者へ惜しみない拍手が送られました。
 
【根っこの糖度ナンバーワン決定戦優勝者】
午前の部 中野 様(秋田県) 糖度27度

午後の部 及川 様(岩手県) 糖度27度

 
最後に、代表の馬場より参加者の皆さんに御礼の言葉を述べ
大好評のうちにイベントは終了しました。
 

10.参加いただいたお客様の声


 
他にも、アンケートで以下のようなご感想をいただきました。
一部抜粋してご紹介いたします。
 
【感想①】
まず球場から畑までの道がまさかの超〜山道で、
予想していなかったのでキツくて子どもと気分が盛り上がりました!
近道もあったのに…盛り上げ方が上手(笑)
事前に自宅で説明動画を視聴して臨みましたが、当日も代表の方の説明が丁寧な説明に親も子も聞き入ってしまいました。
農業に対する熱意に感動しましたし、今までのイメージが変わりました。
美味しさ、栄養価を高めるためにすごく研究をしていて、手間を惜しまないんだなぁと。
参加する前は「栽培キット、高すぎ!」と思いましたが、
お話を聞いたり実際に体験したり目で見てみて「こんなに手間がかかっているなら、そりゃそうだ!」と納得しました。
糖度対決を通して良い株の見分け方を学んだり、
鉢に植えながらあのサイズの鉢に4リットルもの水が必要なこと(土や水が野菜にどれ程大事か。
簡単には育たないこと。)を知ったり、スープを頂いて育てる→食べるまでの繋がりを知ったりする機会になり、
子どもにとっての食育として良かったと思います。
待ち時間のクイズも楽しかったですし、
ホッカイロの配布といった気配り、ありがとうございました。
余談ですが、企業農家さんにはお若い方面沢山従事しているのを初めて知って、意外すぎてかなりビックリしました。
以前は「ホワイトアスパラは缶詰めに入った気味が悪い食品」というイメージでした。
今回のイベントが無ければ、生きている間に一度も口にすることは無かったと思います。
スタッフの方々に親切にして頂きました。貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました!
 
 
【感想②】
実際の畑に入り、普段なら仕事として行ってることを、イベントとして、開催していただき、それに参加できたことが子供にとってとても良い経験となりました。家庭菜園に無い野菜の育てかた、畑(土)の重要さ、自分が美味しく食べているものがどのような人が関わって、どんな工夫をしているのか、見て覚えたことを家族に嬉しそうに話す子供を見て、体験型農業イベントはとても楽しく、重要だと感じました。 これからも体験型農業イベント、開催してください。子供に体験させたいです。
 
 
【感想③】
本日はありがとうございました。
ホワイトアスパラの栽培をはじめた背景や、地域活性への想い、
良い株の見分け方、等々、勉強になりました。
また、栽培キットを購入して育てるだけでなく、自分で株を探して育てると、
アスパラに対する愛着がわくのでとても良いイベントだと思いました。
イベント終了後は天台寺に立ち寄り、寂聴さんのお悔やみの記帳も出来ました。
ちなみに、自分が選んだ株の糖度は20度で、少々悔しい?結果となりましたが、
どう育ってくれるか楽しみです。
次回は糖度25度以上の株を見つけたいので、今から来年のホワイトアスパラハンター開催が待ち遠しいです。
ありがとうございました。
 
 
参加者の想いが伝わるご感想をいただき、大変感謝しております。
このイベントは次年度以降も継続して開始していく予定です。
 
このイベントで作成したホワイトアスパラ栽培キットの購入はこちらから

 
 
 
【白い果実公式アンバサダー認定について】
今年から新たに始まった三右エ門公式の認定制度。
今回のホワイトアスパラハンターの参加者全員に授与させていただきました。
 
この制度は冬採りホワイトアスパラ「白い果実」について、
その生産方法や生まれたストーリーを学んだ方だけが認定されます。

 
「白い果実」は普通のホワイトアスパラ栽培とは全く異なり、
かなり特殊であるため、そのストーリーを理解することは簡単ではありません。
 
「白い果実」の魅力と、私たちの想いをより多くの方に伝えて欲しいという想いから
アンバサダー認定制度を策定しました。
 
また、アンバサダーは、ホワイトアスパラ栽培キットの”株”主のみが入会できる
コミュニティ「三右エ門の会」への入会資格も与えられ、
コミュニティ限定のイベントにも参加することができます。