昨日11月11日、瀬戸内寂聴さんがお亡くなりになられたことが全国のニュースで伝えられました。
私たち浄法寺町民にとって瀬戸内寂聴さんはとても身近な存在でした。
瀬戸内寂聴さんは、浄法寺町にある天台寺の住職をされていて、お寺に行くといつもいらっしゃいました。
大晦日の夜に天台寺に行くと、「賢くなれ、賢くなれ」と頭を撫でてくれた寂聴さん。
私の幼い頃の思い出です。
天台寺は東北最古の名刹といわれ、長い歴史があるお寺です。
天台寺は、古くは御山(おやま)として、町内のみならず遠方からもお参りをされるようなお寺でしたが、
廃仏毀釈や霊木伐採といった事件が起こり、廃れたお寺となっていました。
その後、瀬戸内寂聴さんが住職としてお越しになり、あおぞら説法を開催するようになると、次第に多くの人が天台寺を訪れるようになりました。
瀬戸内寂聴さんの説法が行われる日は、全国から観光バスが押し寄せ、境内には、当時の浄法寺町の人口と同じくらいの人が集まったそうです。
瀬戸内寂聴さんがおっしゃっていた、「人が生きる目的は、自分以外の人を幸せにすることだ」というお言葉は、私たちの心に深く刻まれており、私たちが事業を運営する上でも、とても大切にしている考え方です。
私たちは、浄法寺町に本社を構える企業として、瀬戸内寂聴さんが天台寺に多くの人を集め、地域や全国の人を元気にしたように、地域や関わる人を幸せにできるような活動を行っていきたいと思います。
寂聴さん、どうか安らかにおやすみください。