「えっ、これ、本当にアスパラガスですか?」
口にした瞬間、多くの人がそうつぶやきます。
それは、野菜という先入観を裏切る、まるで果実のような甘みとみずみずしさ。そして、噛む力さえいらないほどの柔らかさに、誰もが驚きを隠せません。
「白い果実」が生まれるのは、岩手県二戸市浄法寺町。
ここは、冬にはマイナス10℃を下回る寒冷地。
寒さと昼夜の寒暖差が、野菜にとっては過酷でありながら、実は「甘さ」を引き出すための最高の舞台なのです。
植物は、寒さの中で自らを守るために糖を蓄えます。
アスパラガスも例外ではありません。
その呼吸を抑え、エネルギー消費を減らすことで、糖が身にぎゅっと閉じ込められていく。
「白い果実」が生まれるのは、岩手県二戸市浄法寺町。
そうして育った「白い果実」は、糖度6〜8度——ときにリンゴを超える甘さを誇ります。
「白い果実」が生まれるのは、岩手県二戸市浄法寺町。
果実のように甘いだけではなく、驚くべきはその「苦味のなさ」。
秘密は「伏せ込み栽培」と呼ばれる手法にあります。
春から秋にかけて太陽を浴び、地下に栄養を蓄えたアスパラの株を、11月初旬に一度掘り起こし、遮光ハウスの中で「光を絶った状態」で再び育てる——この「光を絶つ」という工程が極めて重要なのです。アスパラガスの苦味成分であるサポニンは、光合成によって生成されます。
しかし、この工程では光が一切入らないため、サポニンの生成は大きく抑えられ、代わりに甘さとやわらかさが際立ちます。
「野菜はもっと、驚かせることができるはず」
馬場園芸代表、馬場淳はこのアスパラガスに「果実」という名を冠した理由を、そう語ります。
それは単なる品種の違いや農法の工夫ではありません。
アスパラガスという固定観念を壊す挑戦そのものだったのです。
味覚、食感、見た目、食べたときの驚き——
どれもが、これまでの常識を覆す。
「野菜」というカテゴリでは捉えきれない食体験。だからこそ「果実」を名乗る資格がある──このアスパラは、美味しさだけではなく、記憶に残る体験を届けます。
私たちが何より大切にしているのは〈味〉。野菜のなかでも収穫後の品質劣化が起こりやすいアスパラだからこそ、鮮度にこだわり、採れたてをその日のうち に冷蔵状態で発送。土づくりから生産、お客さまの口に入るまで、責任とプライドを持って育て、お客さまのもとへとお届けします。
「白い果実」は、調理に手をかけなくても、 その甘さと香りで食卓を魅了します。特別な技法も、高価な調味料も必要ありません。まずはシンプルに、素材そのものの美味しさをご体験ください。
驚くほど甘いので調味料は最小限でOK。
焼くことで香ばしさと旨みが引き立ち、まるで焼きもろこしのような風味が生まれます。
「甘い焼き野菜」の衝撃をぜひ。お楽しみください。
白い果実(ホワイトアスパラガス)……4〜6本
オリーブオイル……小さじ2
塩(できれば岩塩やフレークソルト)……ひとつまみ
アスパラの根本1cm程度を切り落とし、薄皮が気になる場合は根元側だけ軽くピーラーで剥く(※基本的には皮ごとOKです)。
アスパラの根本1cm程度を切り落とし、薄皮が気になる場合は根元側だけ軽くピーラーで剥く(※基本的には皮ごとOKです)。
アスパラの根本1cm程度を切り落とし、薄皮が気になる場合は根元側だけ軽くピーラーで剥く(※基本的には皮ごとOKです)。
アスパラの根本1cm程度を切り落とし、薄皮が気になる場合は根元側だけ軽くピーラーで剥く(※基本的には皮ごとOKです)。
実際に「白い果実」をご賞味いただいたお客様から、たくさんのご意見が届いています。
味に驚かれた方、ご家族で楽しまれた方、贈り物に選ばれた方——。
実際のお客様から寄せられた声の一部をご紹介します。
ボン・クラージュ シェフ 山口大介さん WEB
フランスでは、ホワイトアスパラガスは春を告げる野菜。12月の早い時期から3月頃まで収穫できる「白い果実」は、まさに季節を先取りして春の味覚を楽しんでいただける食材です。特に12月や1月などの早い時期だと、フレッシュな国産ホワイトアスパラに驚くお客さまも多いですね。「岩手の浄法寺で作られているんです」と話すとさらに驚かれて、それをきっかけにお客さまとの会話が弾むこともありました。
食べてみての感想は、何より甘みが強い。そして香りも高く、全体的にしっかりとした旨みが感じられました。輸入ものなどだと皮が固いものも多いのですが、「白い果実」は皮も柔らか。筋張っていないので、素揚げして食感と味のアクセントとして添えてみたりも。ロスなく食材を使い切れるのも、飲食店としてはうれしいポイントですね。
素材本来の旨みや甘さを味わえるグリルには、「白い果実」の甘さをより引き立てるよう、少し酸味を強くしたオランデーズソースを添えて。噛んだ瞬間にアスパラのジュースがあふれ、甘みとかすかな苦みが口の中に広がります。シンプルな調理法ながら、甘くてジューシーな「白い果実」の実力が堪能できる一皿です。もともとの旨みが強いため、茹で汁にもいい風味が溶け出します。茹でたアスパラに少量の玉ねぎとジャガイモを加えてミキサーにかけ、茹で汁と牛乳でのばした冷製スープは、「白い果実」の甘みと香りが際立つ一押しのメニューです。
またクセがなく軽やかな味わいなので、肉はもちろん魚のソースにしても。真っ白で美しいソースは料理を引き立てますし、ほかの食材と合わせてもきれいに発色するので、各種ソースのベースとしても活用できると思います。
ボヌール シェフ 古舘 貢一さんと奥様の麻衣子さん WEB
最初に食べたときの印象は、「甘い、すごく甘い!」でした。今まで食べたホワイトアスパラガスのなかでも、群を抜いて甘かったですね。注文を受けたお弁当に使ってみたりもしたんですが、「あれは何?すごく甘いね」と、お客さまに尋ねられることもありました。
国産のホワイトアスパラガスはそもそも流通量が少ないですし、どうしても加工品のイメージが強い。この辺りだとホワイトアスパラを知っている人もまだまだ少ないので、どう紹介しようか、どんなふうに広げていこうかとまず考えました。「フレッシュなホワイトアスパラって、こんなにおいしいんだよ」とわかってもらうために、初めて「白い果実」を使わせてもらった昨シーズンは、できるだけ手を加えず、シンプルに丸のまま、ホワイトアスパラのみの単品で提供することが多かったですね。
私の店は、馬場園芸から車で30分足らずの場所にあります。アスパラは時間が経つとどんどん筋っぽくなってしまいますが、この距離だから、とびきり新鮮なホワイトアスパラを提供してもらえます。これは同じ市内で栽培している最大のメリットです。やはり新鮮なものは、味も食感もぜんぜん違います。「ホワイトアスパラってもっと筋張っているものだと思っていた」と話すお客さまもいましたね。
料理人としては、食材の選択肢が増えるのはとてもうれしいことです。実はほかの洋野菜も作ってくれよと、馬場君に頼んでいるところです。彼は勉強家なので、新しいことにも果敢に挑戦し、きっといい野菜を作ってくれると思います。
二戸には短角牛や地鶏など、「白い果実」と合わせてみたい食材がたくさんあります。同じ土壌で育ったものは相性がいいものです。来シーズンが今から楽しみです。
私たちが何より大切にしているのは〈味〉。野菜のなかでも収穫後の品質劣化が起こりやすいアスパラだからこそ、鮮度にこだわり、採れたてをその日のうち に冷蔵状態で発送。土づくりから生産、お客さまの口に入るまで、責任とプライドを持って育て、お客さまのもとへとお届けします。